ふるさと納税と生命保険料控除
よく耳にするふるさと納税ですが、みなさんは利用されていますか?
ふるさと納税とは、自分が応援したい地方自治体に寄付をすることで、所得税や住民税が控除される制度です。
寄付をすると、その地域の特産品やお礼の品がもらえ、これにより地域の活性化を支援しつつ、税金の一部が戻ってくる仕組みです。
簡単に言うと、好きな地域に寄付をして、そのお礼として地元の特産品をもらい、税金が安くなるというお得な制度です。
ふるさと納税の寄付額は年々増加しており、2023年度には初めて1兆円を超えました。
これは2008年度の81億円からの大幅な増加であり、2022年度の9654億円からもさらに上昇しています。
そして寄付を行う人の数も増加しており、2023年度には約1000万人が寄付を行い、
住民税の控除を受けたとされています 。
生命保険料控除とふるさと納税は、どちらも所得税や住民税を減らすための方法ですが、それぞれの仕組みや効果は異なります。
ふるさと納税と生命保険料控除のどちらが効果的かは、個人の状況や目的によります。
ふるさと納税の効果でいうと 高額寄付を行うことで、控除額も大きくなり、
寄付先の自治体から特産品などのお礼の品がもらえるため、実質的なリターンがあります。
一方で生命保険料控除の効果は、保険料の一部が所得税・住民税の控除対象になるため、毎年の税負担が減ります。
控除額には上限があり、それぞれの区分ごとに所得税で最大4万円、住民税で最大2万8千円までです。
よって、短期的なリターンを重視するなら、ふるさと納税が効果的ですが、
長期的な保障と税金軽減を考えるなら、生命保険料控除が効果的ということになります。
ですが、ふるさと納税控除上限額が減ることを考慮しても、両方ともうまく活用することで結果的にはお得になるのです。
みなさんは仕組みを理解して目的に合わせて活用していますか?